AM 5:45 マジックアワー

(実話を元にした物語)brbrあたしbr「終わりか〜。おっつかれさま〜。」brbrbrKちゃんbr「おつかれさまです^^」brbrbr待機には小さいけれどいくつも窓があって、brbr雑然としたビルに囲まれているけれども、brbrギリギリのところで空を見ることができる。変わりゆく、空の色を。brbrなんとなく哀しいから、お部屋のBGMはそのままにしとく。brbrbrKちゃんbr「ゆかさーん、空、とても綺麗ですよ〜」brbrbrあたしbr「見る見る〜! ほんとだね〜。なんかの映画であったじゃん?brこれってマジックアワーっていうんだよね?br夜があけて、建物とかが少しずつ明るくなってくんだけど、br太陽はまだ結構下のほうでさ、暗さと明るさがいっしょみたいな〜。」brbrbrKちゃんbr「あたしも大好きですよ、この時間帯。すっごい綺麗ですよね!」brbrbrあたしbr「うん、ほんとにやばいくらいに綺麗だよね。こんな時間とか瞬間がさ、br永遠に、あと半年でも一年でも、5年、10年と続いたら、brしあわせだろうなぁ・・・」brbrbrbrKちゃんbr「・・・そうですねぇ・・・。多分、叶わないかもしれません。残念だけど・・・。」brbrbrbrあたしbr「・・・そうだねぇ・・・。あたしも、きっと叶わないと思ってる。出会えてうれしいよ。あたしね、若い時代ってよくわからないんだ。気づいたら、もう20代後半だった。国内にいなかった時期も結構あるし、だから、あたしにとっての”若い頃”ってさ、だいたいはこの店での想い出だけなんだ。いつか、そういうい想い出をまとめてさ、上手いとかヘタとかそんなどうでもいいことは無視して、本にして残したいと思うんだ。」brbrbrbrbrとても独特な色。オレンジだけど、スカイブルー。brbr暗いんだけど、明るい。夜が終わった、朝が来る。brbr季節にもよるけど、だいたいその時間はわずか15分くらい。brbr夏だと朝4時くらいにはもう白みはじめることもあるけど、brbrだいたい4時〜6時のどこかにマジックアワーは訪れる。brbrbr自販機でお決まりのようにブラックのアイスコーヒーを買って、brbr朝の歌舞伎町をまた眺めてた。brbr夜とも昼とも朝とも違う空間。早朝はすごく奇妙な時間。brbrbrまた来週も、この時間の空を見られますように・・・。br

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