ジバンシーの香りによせて

そのときが私の大切な先輩N子さんと会った最後の日だった。brbrお客さんはいつも決まって渋谷のセルリアンタワーのハイフロアで、brbrあたしはほとんど入った記憶はないから羨ましかった。brbrいつもジバンシーの香水を軽くつけていて、示し合わせたことなんてなかったけどbrbr偶然みんな好みの香水が違ってた。あたしはエリザベス・アーデンだけで他はほとんどつかったことがない。brbrN子さんに、なんでいつもジバンシーなんですー?なんて聞いたことはないけれど、brbrブルガリでもシャネルでもなければ、当時流行っていたジェニファーロペスのマイアミ・グロウとかはありえなかったし、brbrなんとなくグッチでもプラダでもないことはわかった。br軽いウェーブのかかった長い黒髪とか、会話の言いまわし、brbr送迎のプレジデントに乗り降りするときの動作をときどき見ていて、brbr品があると思った。普段からそういう仕草になれている人の振舞いだと思った。brbr内面が洗練されていないと、外側にはでようはずもない何かを纏っている人だった。br街中でジバンシーの香りに出会うたびに、今でも振りむいてしまう。br

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