村上春樹さんのノルウェイの森を、なんとなく無理矢理に英語で読んでいたら、ふと昔のことが思い出されて、ものすごく久しぶりに回想日記を書いてみる。
Sちゃん(仮名)。その子とはほぼ同期で、わたしが半年くらい遅く入店したけども、年が近いせいもあって、気軽にしゃべれる”友達”だった。たまにだけども歌舞伎町に飲みいったり、軽くカフェいったりして、いろいろなことで盛り上がったりした。
あるとき、なんだかいつもよりもよそよそしくて、アタッシュケースみたいのを持っているなーと思ったけども、特に気にしなかった。Sちゃんはとあるビジネスのパンフをあたしに見せてくれた。とても成功しているとある男性のベンチャー企業トークみたいなもので、あたしは正直、まるで興味ないのだけども、”友達”の話は無下にはできない。どこかの大きなイベント会場で、とても盛大なパーティー付きのビジネス会に誘われた。一人、1万5千円のチケットなんだって言われた。あたしは招待客なのに有料なの・・・?っていうか、本当に極秘のビジネストークを、大きな会場で多数に向かってやるだろうか、(いや、やらない)。
あたしは、その子とのあいだに、心理的な溝ができてしまった。こういうオーファーは、承諾してもパスしても、今まで通りには行かない。その子はすでに退店していたから、お店で会う機会はなかったけれど、たまに電話やメールをもらった。「Y○ちゃん(仮名)〜!なんで急に電話に出てくれないのー??」って。
哀しかった。バーとかカフェに誘ってくれたのは、パー券を売るためだったの???違うよね???それから会うことも、しゃべることも無くなってしまった。あたしは、友人を一人、失った。当時は歌舞伎町にあった待機用のお部屋にいると、いろいろなことを思い出しては泣いていた。あたしにとって、生まれ変わるチャンスをくれた素敵なお店。今は、もうどこにもない。
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