(*想い出に創作を添えて)
ある日、お店に出勤してみると、初めて会うとても若い子がいた。
「(話かけないで)」という雰囲気を出していない人には、あたしはできるだけ話かけてしまう。
少しおしゃべりをしていて気付いたけど、彼女の言葉にはとても不思議なリズムがあった。それがどこの地方の言葉なのか、今でもわからない。大阪や鹿児島のようなメジャーな響きではなくて、日本語であるのに、ほとんど外国語のような音をしていた。
今の時代はどの地方でもアクセントが減ってきているようで、自然と標準語みたいのを誰でもしゃべれることになっている。でも彼女はなぜかそうではなかった。本当に標準語がほとんどしゃべれないらしかった。単語のひとつひとつは確かに意味が聴き取れるのに、フレーズにしてみると、不思議な音の束として聞こえてくる。しかもたまらないほどに気持ちのよくなる音をしている。
綺麗な人や、かわいい人はいっぱいいるかもしれないけども、彼女のように不思議な響きで日本語をしゃべる人には出会ったことがない。
また会えるといいなと思っていたけども、一度しか会うことはできなかった。不思議な響きをありがとう。
来週は、ちょっとお出かけしてきます〜☆
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